田中 良哉 産業医科大学第1内科学講座

会期:2018年6月24日(日)〜6月26日(火) 会長:田中良哉(産業医科大学第1内科学講座) 会場:万国津梁館

会長挨拶

第4回日本骨免疫学会学術集会
会長 田中 良哉
産業医科大学医学部第1内科学講座 教授
会長:田中良哉

第4回日本骨免疫学会学術集会の会長を拝命しました。身に余る光栄に存じますとともに、関係の皆様のご支援、ご協力には重ねて心より感謝申し上げます。平成30年6月24日(日)〜26日(火)、沖縄県名護市の万国津梁館に於いて本会を開催すべく鋭意準備中です。メインテーマは「治療の新展開に結びつけることができるか」です。”Think different!”のコンセプトの下、彼の地において熱い講演と議論を期待申し上げます。

骨免疫学は、免疫系と骨の相互作用や共通制御機構を扱う新規学際領域として発展してきました。本学会では、基礎医学、内科学、整形外科学、再生医学、歯学、薬学、理工学などに亘る比類のない学際的な交流を介して、「骨」「免疫」という共通言語の下に垣根を超えて問題点を認識、共有して、討論することを目的としています。斯様なパフォーマンスは、骨粗鬆症などの骨疾患、及び、関節リウマチや乾癬性関節炎を始めとした多様な免疫疾患の病態解明や治療のさらなる進歩に繋がるものと期待しています。

21世紀における骨免疫疾患治療の進歩は、多領域の治療開発を先導してきました。例えば、骨粗鬆症や骨転移に対する抗RANKL抗体、関節リウマチに対するTNF, IL-6の標的治療、CTLA4-Ig蛋白、JAK阻害薬、癌に対する抗PD-1抗体などの台頭により、各疾患の治療目標にパラダイムシフトが齎されました。これらは基礎研究から臨床応用への速やか、かつ、確実なトランスレーションの結果です。学際的協力に加えて、産学協同も強力な原動力となっています。

これらの使命を鑑み、骨免疫学に関連する最新研究発表の場を提供すると同時に、生命原理の理解を基礎に多くの疾患や難病の克服と健康維持に資する学術集会とすべく、鋭意準備を進めております。幅広い分野から多数の方々がご興味を持って参加し、骨免疫疾患の病態や治療についての討論や相互交流を通して、骨免疫学の発展や啓発に貢献して戴きますよう期待しています。

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